古傷の考え方

子供の頃からクラシックバレエをされてるNさん。
1年ぐらい前から、右の股関節が痛くなり、
接骨院や病院に通いながらだましだましレッスンをしていると、
痛みが右腰、右膝ぐらいまでひろがってしまった。

レッスンを休んで数ヶ月しても、症状が一向によくならないので、
同じ教室の方の紹介で来院されました。

初回の施術で、右腰、右膝の痛みは10−0
右の股関節は10−5ぐらいまで改善。

2回目の開始時、
股関節は10−7ぐらいまでもどっていました。
施術で、大まかな緊張はとりきった状態になりましたが、
痛みは10−5ぐらいまで残る。

ストレス系でもなさそうなので、
以前に骨折や手術、打撲などはないか再度お話をお聞きしていきます。

「ああ、もうずっと昔の話なんですけど、バイクの事故で、腰を強く打ったことがあります・・・」

なるほど!

古傷の影響を展開して解放すると・・

「ええっ!すっごい楽になりました。脚がめちゃくちゃ軽いです」

股関節の痛みも10−0になって終了。
一月後にメンテナンスのご予約をいただきました。

よく、ムチウチは事故をしたあとに体に影響することは知られていますが、
打撲や、手術のあと、捻挫、そういうのも傷口がふさがって痛みは無くなっても、
体の深部に残っていることが多々あります。

その時受けた衝撃で体が緊張し、
その緊張の上に疲労がなどが重なることによって、
症状がつくられていきます。

体をしっかり見れば見るほど、
古傷が本質的に治っていないケースは多いです。