椅子から立ち上がると股関節が痛い。奈良からご来院のKさんの症例。
お困りの症状
奈良市からご来院のTさん。40代女性。事務職。
1年ほど前から、椅子から立ち上がったり、ベッドから起きるときに股関節にズキッとした痛みが走るようになる。
接骨院で電気とマッサージの治療をするが、効果がなく病院へ。
【股関節臼蓋形成不全】と診断されたそうです。
股関節以外にも、
・肩甲骨のあたりがいつも凝っている
などの症状もあります。
施術と経過
初回の施術
来られたときは、少しびっこを引いておられたが、施術後は痛みはなくなり、びっこをひかずに帰られた。
ベッドから降りたときの一歩目の痛みもなくなった。
2回目(一週間後)
「先生、寝返りの痛みはなくなりました!」
「階段は上りはいいですが下りがまだ辛いです!」
3回目(一週間後)
「途中で一日だけ階段が痛い日がありましたけど、それ以外は大丈夫でした!」
4回目(15日後)
「あれからは、もう痛みもほとんどないです。4,5日まえからウォーキングをはじめてますが調子いいです」
動きにも違和感がなさそうなので、今回で終了しました。
腰の重だるさや、肩甲骨の凝りもほぼ感じない状態で安定しています。
マラソンを走るのが目標とのことで、一ヶ月後にメンテナンスのご予約をいただきました。
まとめ
動き出しの一歩目が痛い。
股関節痛では非常に多いパターンですね。
これはスターティングペインと呼ばれています。
東洋医学では、痺症(ひしょう)と言われる状態です。
痺証の原因の多くは、寒邪、わかりやすく言うと冷えです。
体が冷えることで固まってしまい、一歩目が痛くなる。
西洋医学では、股関節の臼蓋が浅くなることが痛みの原因とされていますが、東洋医学では、冷えが主な痛みの原因だと考えられています。
よく考えると本当に関節の中に問題があるのなら、一歩目よりも体重がかかる2歩目、3歩目と痛みが強くなっていくはずです。
見方を変えるだけで、対処法や改善するかどうかの希望も全く変わってきます。
一歩目の痛みでお悩みの場合は、まずは、温めから試してみてください。