当院には、
鍼灸や、整体などの、同業者がよく相談にこられます。
大抵は、
「どうやったら治るのか、やり方を教えて欲しい!」
という内容。
そういう方は、勉強家なので、いろんな勉強会だったり、セミナーにいって、
日々、技術を学んでおられます。
でも、ここで考えないといけないことがあると思います。
私は、施術する上で大切なことは、序秩だと思うんです。
クライアントさんは、なんらかの理由で心身の秩序が崩れて、
その結果として痛みや痺れなどの信号が体にでている。
そして、セラピストは、その秩序を立て直すのが仕事だと考えています。
言い方をかえると、こちらの秩序をダウンロードすることによって
相手の状態を再構築するのが仕事なわけです。
だから、セラピストの側が迷っていたり、自信がなかったりすると再構築できない。
自信がないからいろんな技術を学ぶ。
いろんな技術を学びすぎて技術はツギハギだらけ。
腰痛はこの方法、肩こりはこれというように。
そうすると技術体系の秩序が崩れて、余計にわけがわからなくなる。
これが一番問題だと思うんです。
だから、
教えてもらいたいという気持ちは抑えて、
自分で自分の技法を構築することが一番の近道だと思います。