病院によって診断が違う。石井さんのケース

先生、私の股関節の痛みは、病院によって坐骨神経痛といわれたりもするし、
痛み止めも効かないです。
手術だっていわれたんですけど、
人によって言うことが違うし本当に困っています。

石井さんの股関節が痛くなった経緯

石井さん(仮名)50代、女性。

もともと、高校生の頃から腰痛があった。
20年以上ほど前に、左の股関節が痛くなり、
病院で、股関節臼蓋形成不全と診断される。

子育てと仕事におわれ、
痛くなったりマシになったりを繰り返しながらなんとか
過ごしていた。

[tensen]
去年の年末に、
旅行先でレンタサイクルに乗った翌日から、
症状が悪化し、歩行自体にかなりの痛みをともなう。

現在は、下記のような症状がある。

・歩行時の右お尻から、右ヒザぐらいまでが全体的に痛い
・歩くとその痛みが腰から背中ぐらいまで広がる
・ほぼ毎日の頭痛

今までにどんな治療をうけたか

・整骨院での電気治療とマッサージ
・教えてもらっとストレッチ
・病院でリハビリとブロック注射(?)
(ご本人がなんの注射か記憶されてなかった)
・痛み止めの薬(リリカ)

初め行った病院では、
変形性股関節症のため、痛みが引かなければ手術といわれた。
リハビリが効果がなかったので、別の病院へ。

そこでは、
坐骨神経痛と診断され、痛み止めを処方された。

施術をうけて体はどうかわったか

初回施術術後

・右お尻から膝までの全体的な痛みはとれ、内股に痛みが移動
・腰から背中までの張りは消失
・頭痛はこの日なかったので不明

2回目施術前

・全体の痛みはほとんどなく、内股とお尻の痛みが日によって移動する
・腰から背中までの張りはほとんどない
・2週間の間に、1、2回頭痛があった(頻度はかなり減った)

3回目施術前

・かなりよくなってたのでUSJで長時間あるくとまた内腿が痛くなってきた
・腰から背中はまったくなくなった
・あれから頭痛はない

4回目施術前

・痛みはそれほど意識することはなくなった
(たまに重さをかんじる)
・周りの人に「歩き方がかわった!」と言われることが多い
・頭痛は大丈夫

かなり安定してきたので、4回で施術は一旦終了して、
それからは、月一でメンテナンスを継続されています。
脚長差がかなりあるということでしたが、
歩き方も随分安定してきました。

石井さんの股関節が痛かった原因

4回の施術を通して、
石井さんの股関節の痛みの原因は、
大まかにわけて3つありました。

①ストレスによる内臓機能の低下

②腰の深部の筋肉の張り

③骨盤の何層にもなる不調和

①ストレスによる内臓機能の低下

仕事や子育てのストレスによって、五臓六腑の”肝”の働きに
問題がでて筋肉全体の血流が悪くなり、ハリがでたのだと思われます。

②腰の深部の筋肉の張り

高校生のころの部活で痛めた腰痛が治りきっておらず、
それが、そのほかの要因と絡み合って痛みとして股関節に感じたのだと思います。

③骨盤の何層にもなる不調和

不調和は、おそらく足を引きずりながら、
歩いたりしたことで少しずつ歪みが重なって行ったのだと思います。

 

まとめ

慢性の痛みの場合、
西洋医学的な病名で考えると同じ症状なのに、
股関節症といわれたり、ヘルニアといわれたり。

いったいどっちなの?ということになります。

しかし、東洋医学的な見方でみれば、
痛む位置が多少違うだけで本質は同じものなんです

東洋医学では、
関節の痛みは、経絡の痛みと考えていて、
根本的には、五臓六腑の機能の低下が原因と考えています。

そのため、
痛む場所がどこであれ、原因である五臓六腑の働きを
助けてあげれば、結果的に痛みはなくなっていきます。

注意

痛い部分にマッサージやストレッチをすると悪化する可能性が高いので気をつけてくださいね。

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