身体を内側から整える【股関節痛と腰痛】を改善するための整体院

東洋医学の視点からみた変形性股関節症

視点を変えることでみえてくるもの

 

変形性股関節症、股関節臼蓋形成不全、

これらは、西洋医学の視点から診た股関節の痛みの見方です。
しかし、人体は科学が発達した現代でも、わからないことの方がはるかに多い。
そこで、もう一方の医学、東洋医学という視点から股関節痛を見た時、
どのように見えるのか。
それをみていくことにしましょう。

見方をかえることでみえてくるもの

東洋医学と西洋医学では、身体に対する視点が大きく違います。
例えば、イフンルエンザという病気があります。

西洋医学では、インフルエンザウイルスに感染することによって、
発熱などの症状がでるのだから抗インフルエンザ薬で、
ウイルスの増加を抑えようと発想をし、
ウイルスが原因だと考えて治療します。
東洋医学の場合は、
インフルエンザが流行っても、感染しない人の方がはるかに多いのだから、
感染する人の身体が弱っていたために感染したのではないか。
と考え、お灸や漢方で体の中を整えようとします。
免疫力の低下が原因と考えて治療します。

このように、
同じ病気であっても、見方を変えるだけで、
原因も、治療法も、全く違うものになります。
それは、変形性股関節症や股関節臼蓋形成不全なども同じです。
どちらが正しいとかではなく、人の身体というのは、
いくつもの視点から見ることができる多様なものなんですね。

 

東洋医学の身体観

東洋医学といっても、漠然とした印象しかない方が多いと思います。
また、専門用語や見慣れない漢字が多くてとっつきにくい印象もありますので、
ここでは、簡単に東洋医学では、体をどう捉えているかということを説明していきますね。

東洋医学と西洋医学での一番の違いは、
身体を物質としてみているか、生命として見ているかの違いだと思います。

わかりやすくいうと、
西洋医学は、体をバイクや車のような機械としてみていて、
東洋医学は、体を植物や雨や風などの自然現象と同様のものと捉えています。

西洋医学=体は機械東洋医学=体は自然/memo]

 

東洋医学の独特の考え方、気とは

東洋医学の基本は、”気”です。
なんだか怪しげですが、スピリチュアルな意味ではなく、
ここでは、気=働きだと考えていただいていいと思います。

内臓の気が活発だ=内臓がよく働いている

内臓の気が弱い=内臓の働きがよくない

このようなイメージです。

おなかの中、五臓六腑が中心という考え方

東洋医学では、内臓の機能を
自然の働きから、
肝(木)・心(火)・脾(土)・肺(金)・腎(水)の五臓と、
胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦という六腑に分けて考えています。

これは、古代の中国人が、農耕を営むために、天体などの自然現象を観察し、
自然の働きを五運六気に分けて考え、
それを同じ自然である体に運用した身体の見方なんです。

そして、この五臓六腑が体の働きを司っていると考えています。
つまり、お腹の中にすべてがあるという考え方です。

例えば、肺。
西洋医学の肺は、呼吸器としての肺のみですが、
東洋医学の肺は、呼吸する働きすべてをさします。

そのため、気管も、皮膚も(皮膚呼吸するため)鼻も肺なんです。

気と経絡

お腹の中にすべての機能があるという東洋医学の考え方ですが、
人間には手や足や目や鼻があります。

直立して二足歩行する人間の身体。
お腹の中の働きは手や足のような離れたところに、
どうやって影響しているのかというのが疑問になります。

そこで登場するのが、経絡というルートです。
経絡は筋肉や内臓の中を走っています。

経絡とは、簡単に説明すると、線路です。
JRや新幹線のようなものと考えていただいていいと思います。
この線路には、気や血という電車が走っています。

気や血という電車が、お腹の中から出発して、体の隅々を潤して、
そして、またお腹の中に帰っていきます。

大雑把にいうと、
そうやって内臓の機能が筋肉などに伝わっていくと考えられています。

よく、お灸を手や足に据えて治療するのは、
この内臓と経絡(線路)の関係性を利用したものなんです。

ついでにいうと、よくいうツボというのは、
経絡(線路)に対して、駅のようなものだと考えてください。

体を走る12本の線路

おなかの中の五臓六腑。
例えば、肺からは肺経という肺から手の指の先へと走る線路があります。
呼吸する機能が肺なので、鼻も肺だと前述しました。

鼻毛を抜くと、同じ側の手首の肺経のツボ、
太淵が発汗するというおもしろい実験があります。

脚を走る胃経の三里というツボを刺激すると、
お腹がぐるぐるなったりすることもありますので、
こうやって本当に経絡と五臓はつながっているんですね。

話が少しそれましたが、
五臓六腑があるので、経絡も主要なものは12本あります。

そのうち、股関節周囲を走っているのは、

胃経
脾経
膀胱経
肝経
胆経

の5本です。

股関節の痛みと経絡

脚には図のように5本の経絡が走行しています。

もし、太ももの外側が痛い場合、
東洋医学的な表現でいえば、
胆経の環跳のツボのあたりが痛い
ということになります。

そこには、関節や軟骨という発想はありません。
お腹の中にある胆や関連する肝の働きが低下して、
胆経というラインの気血の流れが悪くなり、
痛むようになってしまったと考えます。
つまり、東洋医学的な視点でみれば、
股関節痛というものは、
肝や胆脾や胃という臓腑の働きが低下することで、
発症する経絡上の筋肉の痛みだと考えることができます。

そして、臓腑を整え、経絡の流れをもとにもどしてあげることができれば、
痛みはとれると考えることができます。

基本的に西洋医学は形が機能を決定すると考えていますが、
東洋医学は機能の方が形状より優先だと考える傾向があります。

二つの視点からみえてくる、変形性股関節症

もう一度、西洋医学の視点にもどってみましょう。
西洋医学は形状を重視するため、レントゲンやMRIで、
関節内部の形状をみます。

そして、形状に変化が見られれば変形性股関節症であったり、
股関節臼蓋形成不全というような名前がつきます。

しかし、このような変形はなぜ起こるのでしょうか?

そこで、再び経絡という視点でみてみると、
変形性股関節症の原因が浮かび上がって来ます。
五臓六腑のバランスや機能に問題が生じると、
その臓腑と関連する経絡が硬くなるのでしたよね。

例えば、胃と脾の経絡。
この経絡は太もものやや内側を走行しています。

東洋医学では胃と脾は、消化器系の働きがあります。
つまり、消化器系の負担がかかりすぎていると、
太ももの前の胃と脾の経絡が硬くなります。

胃の経絡は、目からお腹の前を通り、鼠蹊部から、足の親指まで降っています。
脾の経絡は、足の親指の内側からお腹まで登っていきます。

この二つの経絡が硬くなると、どうなるのでしょうか。
その間に位置する、股関節部分が上下から圧迫されます。

一時的なものであればよいですが、
その状態が続くと、股関節の内部に圧がかかりつづけ、
関節液の循環が悪くなり、すこしずつ軟骨が痩せて来ます。

このように経絡という視点からみれば、
関節の変形という形の変化も、経絡と関連していることがよくわかります。

視点が変われば原因もかわる

西洋医学は、形状を重視するため、
股関節の痛みは、股関節内部の変形が原因だと定義されます。

そのため、

変形を修正するしかない=手術

という結論になります。

しかし、東洋医学的にみると、
股関節の痛みは、
股関節周囲を走行する経絡の硬さ=臓腑の機能障害
と結論づけます。

つまり、
臓腑のバランスを整え、経絡の硬さをとりのぞけばよい

という治療方法になり、
変形性股関節症=手術
という図式ではなくなってくるのです。

 

まとめ

 

どうでしょうか。

人の体は、ただ、見方を変えるだけで、
症状の原因はかわり、
治療方法もかわります。

痛み=変形

というのも、一つの見方にすぎないということがわかります。

股関節の変形は、少しずつ進みます。
それは、顔や、手の節や爪の形状もおなじ。

人間の体は、少しずつ時間をかけて変形していくものなのです。
そして、このゆっくりとした変形は痛みを伴いません。

まずは、焦らずに、ゆっくりと見方を変えて見てください。

 

 

当院の施術の特色

股関節を自分でケアするセルフケアコース